駐輪場のおっちゃん

通勤に使っている駅までは自転車で移動しており、基本的には同じ駐輪場を使っている。
そこはおっちゃん(おじいさんと言うには失礼)が二人体制で番をしており、
朝方は自転車の整列、昼~夜は自転車の監視や泊まり自転車の移動なんかをしている。
その何人かいるおっちゃんのうちの1人のお話。

最近めっきり寒くなって、服装やらマスクやら冬太りやらで容姿が変わっている私だが、
夜に自転車を取りに行くと、「おかえり!こっちに自転車移動させたよ!」なんて言って、
自転車を取り出してくれるおっちゃんがいる。
「いやいやwいーよw 自分で取るからw」みたいな感じで受け答えしているが、
内心、とてもうれしい。

自転車を取り出してくれる事が嬉しいのではなく、
顔を覚えてくれている事に親しみを覚える。

なんつーかほら、行きつけのタバコ屋、喫茶店、飲み屋なんかで
「いつもの」って言ったら、「いつもの奴」が出てくるような、そんな感覚。

前から「あー、顔覚えられてるっぽいなぁ」とは思ってたけど、
マスクしてるのに分かるって、だいぶ凄いよね。
私なんて自社の人の顔と名前が一致しない時あるのに。
前に一度自転車を変えた時にも「おや、いつもの奴じゃ無いんだね~」
なんて話しかけられた事もある。

因みに毎回車検をお願いするガソリンスタンドは、顔ではなく車種で客を判別している。
車検の時には色々楽しくお話したり、名前も覚えて貰ってたっぽい感じだったけど、
偶然レンタカーでガソリン入れに行ったら、超素っ気なかった…しょっく。

駐輪場の管理人だから、特に客に物を売る商売って訳でも無い。
ご贔屓になって沢山買ってもらう、とか無いしね。
商売っ気も無く、ただただ、そういう性格の人なのだろう。

個人商店には良くありそうな話だけど、別にコンビニとかでもある話。
コンビニだと「いつもの奴」は間違えてしまった場合に色々と問題があるから
言わないで欲しいみたいな話を聞いた事があるので、私は言わないけど。

例えば会社行く時にパックのお茶を買って、
「ストローは必要、支払いはSuica、レシートは不要」と覚えてくれる人。
何も言わずとも、ツーカーでスムーズに買い物させてくれる。
この人が居る時には必ずそこに並んでた。
今は現場変わっちゃったから行く機会無いけど、元気にしてるかなぁ、前田さん。(名札見てた)

こういうふれあいが、なんとなく好きだ。

お互い名前も知らない同士だけど、「いつもの人」というだけで安心感がある。

私は無愛想だけど、最大限の敬意をもって、会釈を返す。

いつもありがとうございます。